あなたはきのこ派?たけのこ派?それともすぎのこ派?

「いきなり何を言い出すんだ」と思ったあなた、正解です(笑)
世にも有名な明治製菓の『きのこたけのこ戦争』ですね。

2020年度のきのこたけのこ総選挙は、46都道府県でたけのこの勝利。
たった1県福島県だけがきのこが勝利しました。

ここで私が言いたいのは、きのことたけのこどっちが好きか、ということではありません。

たけのこというマジョリティと、きのこというマイノリティ、そして忘れ去られた「すぎのこ」のことです。

かく言う私もお菓子では「たけのこ派」ですが、普段の生活では「きのこ」や「すぎのこ」になることもしばしばあります。

昔は長いものには巻かれろではありませんが、マジョリティに属している方が摩擦が少なくて楽だし、マジョリティの意見の方が多数決では勝っているので、その意見が多くの人に受け入れられる正解だとも思っていました。

しかしながら最近では、「たけのこ派」にとても疑問を抱きます。
なぜなら、大衆は自分で考えることを放棄し、声の大きいリーダーの言うことを鵜呑みにし始めたからです。

リーダーがこっちの方向で行こうと決めたことについて他の意見がでない。
静観していると、どんどんそっち寄りに流れて行く人がいる。

そんな状況をみて、私自身も自分の今の考えが良くないのかと自問自答する数ヶ月がありました。

ですが、やっぱり私は「たけのこ」には賛成できないので、たけのこが大多数を占める環境において、「きのこ」や「すぎのこ」でいようと決心をしました。

自分がきのこやすぎのこ好きを明言するわけではないので、誰も私をきのこやすぎのこと思う人はいないでしょう。なんなら、結構なたけのこ派だと思われている節があります。

一時は「自分はたけのこ派ではない、きのこ派だ」と宣言しようとしたこともあり、やんわりとそれを仄かしたこともありましたが、強く主張しなかったのは、やっぱりたけのこ派との摩擦を恐れたからです。

結局今もたけのこ派が優勢な環境にいるのですが、たけのこ派の仮面を被りながらきのこすぎのこを貫こうとしています。

こうやって、マイノリティはマジョリティに対して声をあげられず、マジョリティに隠れるようにして自分のマイノリティを保っているんだと思いました。
互いの違いを認め合う理想の社会が叫ばれていますが、そもそもマイノリティは声を上げることすらとても勇気がいる。

そんな当たり前のことを今ひしひしと感じているところです。

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